ナナとハチ
むかしむかし、ある山里での出来事。
ゴンロクじいさんと、10歳の女の子、ナナのところへ宇宙からネコが落ちてきました。
ゴンロクはそのネコ、ハチとは数十年ぶりの再会とのこと。ところがハチは、前に会った時から歳をとっていないようにみえます。いったいどういうことなのでしょう?
二人と1匹は仲良く暮らし始めますが、やがて悲しい別れの時がやってきます。
ちょっぴり切ない時間の不思議が織りなす昔ばなし。
アインシュタインの相対性理論を織り込みながらも、作品は概ね、お話=ストーリーで構成され、小さなお子さんから大人まで幅広く楽しめる作品です。
私たちの宇宙。
時間はどこでもいつでも、同じように流れているのでしょうか?
数多くの映画で時間旅行が取り上げられ、「浦島太郎」などの日本の昔ばなしにおいても、時間にまつわるエピソードはいくつか見受けられます。
物理や数学が分からなくても、ストーリーを楽しんでいただきながら、「時間」という現象?(もの?概念?)をあらためて考えてみる機会となれば幸いです。