オリオン座の肩で、ひときわ赤く輝く星、ベテルギウス。
その星が、まもなく寿命を迎えようとしています。

研究者たちは、星の爆発の兆しをとらえ、緊張が走る中――
ある父と子は、夜空を見上げながらその秘密に触れていきます。
星の光は遠い昔から旅をしてきたもの。
巨大で赤く、やがて鉄の核にたどりついた星がたどる、壮絶な最期。

けれどその「死」は終わりではありません。
爆発によって宇宙にばらまかれたかけらは、やがて新たな命の材料となるのです。
私たちもまた、星のかけらから生まれてきた存在。

ベテルギウスの最後の輝きは、宇宙のはじまりといのちのつながりを、そっと語りかけてくれるのです。
1916年、山梨から岩手の農林学校へと向かった若者・保阪嘉内は、そこで生涯の友となる宮沢賢治と出会います。
文学、芸術、農業、そして星空の話に心を響かせ合う二人。
夜の岩手山で見上げた満天の星と天の川は、やがて『銀河鉄道の夜』という物語へと結晶していきます。

しかし友情の深まりとともに、信仰の違いが二人をすれ違わせる時も訪れます。
別れと再会、青春の喜びと痛みを経て、嘉内は賢治が託した「人々の幸せ」を胸に抱き続けます。

これは、夢と理想を語り合った二人の若者が、銀河を旅する魂の軌跡を描いた物語です。
全天に広がる迫力のフルCG映像でお贈りする、大きな大きな巨人と、小さな小さな生き物たちが織りなす史上空前の環境ファンタジー。

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