
手のひらに舞い降りた一片の雪。
その美しさの裏には、壮大な空のドラマが隠されています。
雪は、なぜ六角形なのか?
どうやって空で生まれ、どんな旅を経て地上に届くのか?
雲の中のミクロの世界をめぐり、結晶の神秘に迫ります。
ひとひらひとひらが語る、地球の息吹と宇宙のつながり。
自然の造形美と科学の不思議を、美しい映像とともに体感できる
心あたたまる冬の科学ファンタジー。
この冬、空から届く“天からの手紙”を受け取ってみませんか?
(あらすじ)
雪の結晶:天からの手紙、その科学と美の探求
冬の夜空に舞い降りる雪。その一ひら一ひらには、はかなくも壮大な物語が秘められています。
古くから人々は雪の不思議な形に魅了され、江戸時代には顕微鏡で雪を観察した殿様が、およそ20年かけて183種類もの結晶をスケッチした逸話が残されています。現代では写真技術の進化により、さらに多様な雪の姿が明らかになっています。私たち一人ひとりが異なるように、雪にも全く同じ形は一つとして存在しないのです。
雪は、上空の雲の中で生まれます。無色透明の小さな水滴である雲粒が凍り始めると、六角形の「氷晶」(雪の赤ちゃん)が誕生します。この雪の赤ちゃんは、周囲の水蒸気を取り込みながら成長し、様々な形の雪結晶へと変化します。
なぜ雪の結晶はいつも六角形なのでしょうか? その答えは、水分子が氷になる際に、上から見ると正六角形に並ぶ性質があるためです。この基本的な六角形が、地上へ落下する際に通り抜ける雲の気温と水蒸気の量によって、様々な形へと変化するのです。特にマイナス15度前後では、樹枝状や扇型など、私たちが雪と聞いて思い浮かべる多様な結晶が見られます。水蒸気が多いと角が伸びるように早く育ち、少ないとゆっくりと全体に大きくなります。
ある科学者は「雪は天からの手紙である」と語りました。雪の結晶の形は、それがどこで生まれ、どのような環境で育ったかを物語る「地球の息吹」であり、彼らが辿った生き様そのものを私たちに伝えてくれます。
手のひらに舞い降りた一ひらの雪は、数億、数百億の確率であなたを見つけ、そこにたどり着いたかけがえのない特別な存在です。雪との出会いは、科学というミステリーを知った人間の特権であり、尽きることのない発見の喜びが秘められています。
■作品情報
上映時間 24分47秒
ジャンル:サイエンスノンフィクション
映像:4Kドームマスター
音声:マルチチャンネルorステレオ
制作年:2012年
配給年:2025年
声の出演: 坂本 真綾(声優)
■制作・著作/合同会社スターライトスタジオ
※公式サイトはこちら
★作品リーフレットはこちら (PDF)
【番組プレビュー動画】
パスワードが不明な場合はご連絡ください。(プラネタリウム館の担当者のみ)
ドームでの試写をご希望される際には遠慮なく kato@altairllc.jp までお問い合わせください。