はるか地球をのぞむ

宇宙から見た地球は、やわらかな青に包まれた、とても美しい星でした。
地平線の向こうには、昼と夜の境目がそっとにじみ、まるでフィルムのように地球を包んでいます。
人類はずっと宇宙に憧れ、たくさんの宇宙飛行士や探査機が、空の向こうへ旅立ってきました。
その多くが、遠くから地球を振り返り、「ただいま」とでも言うように、私たちの故郷を見つめてきたのです。
はるか彼方の宇宙から見ると、地球は小さな青い点にすぎないかもしれません。
でも、その点の中に、私たちの暮らしや思い出、命がぎゅっと詰まっているのです。
宇宙の広さを知るほどに、この星の大切さに気づきます。ここが、私たちにとって、たったひとつの特別な場所なのです。

(あらすじ)

宇宙から見た地球は、まるで宝石のように青く輝いています。地平線ににじむ光のグラデーション、夜の帳へと溶けていく空の色。そのうつろいはとてもなめらかで、言葉にならないほどの美しさがあります。宇宙に旅立った飛行士たちは、みな一様にこの地球の姿に心を奪われました。どんなに遠く離れていても、故郷をそっと見つめるそのまなざしには、温かな想いが宿っています。

私たちは、昔から宇宙を夢見てきました。望遠鏡で星を追い、ロケットを打ち上げ、無人探査機を送り出し…。そのたびに、新しい景色や知らなかった宇宙の物語に出会ってきました。はやぶさやボイジャーといった探査機たちも、壮大な旅の途中で地球を振り返り、小さな青い光としてその姿を記録してくれました。たとえ宇宙の片隅にあるちっぽけな星でも、そこにはかけがえのない命と日常があるのです。

そして、太陽系を飛び出したその先にも、私たちの知らない惑星がたくさん存在しています。光を放たないその星々にも、もしかしたら誰かがいて、私たちの方を見ているかもしれません。宇宙のどこかに、誰かにとっての「特別な場所」があるように、私たちにとっての地球も、かけがえのない大切な居場所です。

宇宙を知ることは、自分たちのいる場所を知ること。そしてその旅は、いつもやさしく地球へとつながっているのです。

■作品情報
上映時間 20分34秒
ジャンル: 科学
映像:4Kドームマスター
音声:マルチチャンネルorステレオ
制作年:2012年
配給年:2025年

■製作:山梨県立科学館
■制作:合同会社スターライトスタジオ

★作品リーフレットはこちら (PDF)

【番組プレビュー動画】
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